イスラエルのカンボジア人学生が死亡
カンボジア通信 No.23/77
10月26日
パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラエルとイスラム組織ハマスの激しい戦闘が続く中、イスラエル在住のカンボジア人学生が命を落とした。王立農業大学の3年生で、2週間ほど前にイスラエルに到着したばかりだった。
クメールタイムズによると、この学生はチャン・ウドムさん。王立農業大学の獣医学部に所属しており、イスラエルで獣医学を学ぶために渡航、ガザ地区近くのキブツに到着し、勉強を始めたという。しかし10月7日、ハマスの攻撃により死亡。遺体はカンボジアへと運ばれ、10月24日に葬儀がおこなわれたという。
チャン・ウドムさんを支援していたオーストラリアの企業家はクメールタイムズに対し、「過去8年間、彼の学費を援助してきた。勤勉で真面目で、思いやりのある青年で、いつもクラスでトップの成績をとっていた。イスラエルで学び、その技術をカンボジアに持ち帰るようにと留学をした。しかし、テロリストによりその命を奪われた。無差別な憎悪と暴力の犠牲になったのだ」
同紙によると、現在イスラエルには約400名のカンボジア人がいるという。