カンボジアの新型コロナ新規感染者が激減 検査方法の変更が影響か

カンボジア通信 No.21/74
2021年10月6日版

カンボジア保健省は10月5日、過去24時間の新型コロナの新規感染者が228人であると発表した。同国では連日、800人前後の新規感染者が確認されていたが、ここ数日は200人台から300人台で推移し、大幅に減少した。
 新規感染者減少の理由について地元の報道によると、フン・セン首相による新型コロナ検査の基準が変わったことが背景にあるのではないか、としている。VODによると、9月29日夜に発信された官僚向けのメッセージでフン・セン首相は、症状のある人にだけ検査をするよう指示したという。また、カンボジアは保健省は、簡易的な抗原検査ではなく、PCR検査の結果のみを新規感染者数に含んでいる、としている。
 カンボジアは10月6日から8日まで、プチュンベンの連休に入っているが、政府は多くの人が密に集まることを避けるため仏教行事を行わないよう通達している。一方で、ワクチンの接種率が上がっていることなどから、学校の再開を含む社会活動の再開も宣言した。
 カンボジア保健省によると、10月5日までの国内の新型コロナ感染者数は累計で113,703人。死者は2,418人となっている。国内では感染力が強いとされるデルタ株の感染拡大が懸念されているが、その主な要因とされていた「輸入症例」による新規感染者は3人と減少している。
 




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