フン・セン首相、長男フン・マネット氏を後継指名

カンボジア通信 No.21/88
12月 16日版


 
カンボジアのフン・セン首相(69)は12月初めに行ったシアヌークビルでの演説で、将来の首相候補として、自身の長男で
あるフン・マネット陸軍参謀次長(44)を指名した。クメールタイムズ紙などによると、フン・セン首相は「息子が首相に
なることを支援する」と、述べたという。

 フン・セン首相は在任期間が36年を超える。今回の演説で「交代時期」には言及しなかかったが、「選挙による勝利」が
必要であると述べたという。地元紙によると、首相の後継指名について、首相が党首を務めるカンボジア人民党は「フン・マ
ネット氏は首相にふさわしいカンボジア人であると強く支持する」との声明を出した。

 フン・セン首相が率いる人民党は、2018年の国民議会選挙ですべての議席を独占した。最大野党のカンボジア救国党は、
この選挙の前に憲法裁判所により解党されており、政治活動ができない状態にある。フン・セン政権による野党勢力への弾圧
は国際的な非難を浴びたが事態に変化はなく、2023年に控える次期選挙でも人民党の優勢は変わらない可能性が高い。

2022年には、カンボジアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務める。フン・セン首相はここで国内外に実績を
示し、長男への禅譲に向けた足場を固めたい考えだ。
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