ワクチン接種キャンペーン
カンボジア通信 No.21/25
2021年 3月31日版
カンボジア保健省は3月31日、中国製の新型コロナワクチン「シノバック」の大規模な接種キャンペーンを始めると発表した。新型コロナワクチン委員会によると、保健省は今回のキャンペーンで74万5000人の接種をめざすという。
今回の接種で優先されるのは、医療や保健関係者、国会議員とその家族、ジャーナリスト、国軍および警察官、公務員、教員、電力公社職員、空港・航空会社関係者、ロイヤルグループとカナディアグループの社員、縫製工場の工員など。
カンボジア政府はこれまでに3種類のワクチンを入手している。中国から寄贈された中国製のシノファーム60万回分、国際的なワクチン購入システムCOVAXを通じて分配されたアストラゼネカ32万回分、そして中国から購入したシノバック150万回分だ。このほか、シノファーム70万回分が31日に中国から到着する。
カンボジア国内では2月20日にプノンペンで発生した市中感染が今も拡大しており、3月31日現在、市中感染の陽性者の累計は1914人にのぼった。また、それまではいなかった死者も11人にのぼっている。プノンペンはロックダウンされていないが、プレアシアヌークやシェムリアップ、カンダルなど地方の州にも感染は広がっており、一部感染地域を封鎖したり、州境に検問を設けたり、他州からの移動者に2週間の隔離を求めたりしているようだ。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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