デング熱患者が激減 カンボジア

カンボジア通信 No.22/13
2月26日版

カンボジア寄生虫学・昆虫学・マラリア制御センター(NCM)によると、2021年にカンボジア国内でデング熱にり患した人の数は1903人で、2020年の11,977人から大きく減少した。プノンぺポスト紙が報じた。

 同紙によると、このうち死者は8人で、この人数も2020年の16人から半減した。州別の発生状況をみると、最も多いのはプノンペンで、続いてカンダ―ル、タケオ、コンポンスプー、コンポンチャム、トボンンクモンで多く発生しているという。また、ウイルスのタイプは、DNV-2と呼ばれるものが全体の78%を占めており、ここ5年ほどの間でDNV-1から変化したという。

 NCMは「我が国は2013年からデング熱への戦略的対策に取り組んでおり、その結果が良い状態を産み出している。2021年の罹患率は10万人あたり12.1人となり、死亡率は0.2%以下になった」と、話す。

 また、報道によると2022年度には、デング熱対策として駆除剤160トン、蚊除け6,000リットル、血清69,000本を準備しているという。罹患率を20%下げること、さらに死亡率を0.15%以下にすることを目標としている。

 一方で、新型コロナの感染拡大を受け、デング熱対策業務に支障が出ている側面もあるという。また、デング熱発生の原因となる「溜水」の排除についても関心が高まっておらず、外に水のたまりやすいものを放置するなどのケースがみられるという。

 



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