コッコン州のマングローブ林に700種以上の希少野生生物
カンボジア環境省などはこのほど、コッコン州にあるカンボジア最大のマングローブ林で生物多様性についての包括的な調査を実施した。その結果、約700種類の希少生物が確認された。
クメールタイムズ紙によると、調査は、コッコン州にある23,750ヘクタールのPeam Krasop野生生物保護区と、12,000ヘクタールのKoh Kapi地区で実施された。これらの地区に設置されたカメラを使い、野生生物の生息を調べたといい、700種類以上が特定された。今回確認された希少生物は、スンダセンザンコウ、オナガザル、フィッシングキャットなどで、いずれも絶滅の危機に瀕している。環境省は、今後もさらに多くの新種の発見される可能性がある、とみている。
マングローブ林は多くの生物にとって重要な生息地であり、気候変動との闘いにおいても重要な役割を担う。しかし1980年代以降、世界のマングローブ林の20%が破壊されているという。環境省は、「マングローブ林の保護と回復は、地球の生態系全体の存続に不可欠である」とのコメントを発表している。