カンボジアでも「ステルスオミクロン」中国正月に警戒

カンボジア通信 No.22/6
1月31日版   
 

カンボジアからの報道によると、新型コロナで、オミクロン株よりもさらに感染力が強いといわれるオミクロンBA.2、通称「ステルスオミクロン」による感染が確認された。クメールタイムズ紙によると、1月31日までに確認されたステルスオミクロンによる感染者は4人で、いずれも海外からの輸入症例だという。

 カンボジアでは、オミクロン株による感染拡大が続いており、1月31日までに確認されたオミクロン株による感染者は合計で914人。このうち481人が輸入症例で、433人が市中感染だという。

 クメールタイムズ紙によると、カンボジアのフン・セン首相は31日、「カンボジア国内の感染はすべてオミクロン株に置き換わった」と語った。さらにステルスオミクロンによる感染の確認で、今後も感染拡大は続くとみられており、特に中国正月前後の人の移動がどのような影響をもたらすか、注視されている。中国正月の時期には、タイへ出稼ぎにいっていた人たちが戻ってくることが多い。中には違法に国境を越える人たちもいて、国境地帯では警戒が強まっているという。

 一方でクメールタイムズ紙によると、3回目のワクチン接種(ブースター接種)を受けた人は全人口の約3割にとどまっている。カンボジアは、外国人観光客の入国制限を緩和するなど、「ウィズコロナ」の政策を進めているが、ステルスオミクロンの感染拡大の状況によっては、方針を見直す必要が出てくる可能性もある。





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