カンボジア政府、米国の相互関税について6月に第2回交渉
アメリカのトランプ政権が発表した相互関税政策について、カンボジア政府は6月上旬にワシントンD.C.で第2回の貿易交渉を行う。カンボジアは49%という高い関税率を課されているが、フン・マネット首相は楽観的な見通しを示している。クメールタイムズ紙が伝えた。
カンボジアに対する関税率は東南アジア諸国内で最も高く、ベトナムの46%やタイの36%を上回る。カンボジアは最恵国待遇を受けており、アメリカへの輸出品は無税または低税率の関税が課されていた。今回の相互関税が発動されれば、カンボジア製品の競争力は低下し、国内経済は大きな打撃を受けるとみられている。
ただ、同紙によるとフン・マネット首相は第2回の貿易交渉を前に、「前向きな結果を期待している」と述べたという。首相は、第1回交渉では主要な課題を再確認したと指摘。このプロセスは本質的に複雑で時間がかかるものだと説明し、「すべての国が直面する共通の課題だ」と述べた。また、カンボジア・米国間の二国間関係に関する特別委員会(Ad Hoc Cambodia-U.S. Bilateral Relations)の設立を歓迎した。
(参考:https://www.khmertimeskh.com/501688636/cambodian-pm-optimistic-about-second-round-of-trade-negotiations-with-u-s/)