7月23日の総選挙に向け、投票用紙を準備

カンボジア通信 No.23/44
6月 15日

カンボジア国民議会選挙(定数125)が7月23日、行われる。クメールタイムズ紙などによると、全国で1300万枚の投票用紙が用意され、間もなく全国に届けられるという。

 

中央選挙管理委員会の担当者によると、全国の有権者数は約971万人。全国には約24万カ所の投票所があるという。投票用紙の印刷には200万ドル以上、選挙の実施には総額5000万ドル以上の費用がかかるという。

 

カンボジアの総選挙は5年に1度。前回2018年の総選挙では、フン・セン首相が率いる与党・カンボジア人民党が、全議席を独占した。その前年に最大野党であるカンボジア救国党の党首が逮捕され、同党が解党されたことが大きく影響した。

 

今回の選挙では、合計18政党が参加するが、救国党の流れをくみ、昨年の地方選挙で第2党となった野党・キャンドルライト党は参加を認められなかった。これに対し、国連や日本などが民主的な選挙の実施を求めており、日本の外務省は5月末、「懸念を持って情勢の推移を注視している」との外務報道官談話を発表している。

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