日本カンボジア協会後援「日本企業と在日カンボジア留学生協会 ネットワーキングセミナー」

2020年12月26日(土)18時30分より江東区文化センターにて、日本カンボジア協会後援「日本企業と在日カンボジア留学生協会 ネットワーキングセミナー」が開催されました。(なお、在日カンボジア留学生協会(CSAJ)の概要については、末尾をご参照ください。)

当日は感染症対策として人数を制限し、約50名の方が参加、20代の在日カンボジア留学生と日系企業のネットワーキングを目的とした交流が行われました。
テーマは、―「在日カンボジア留学生が研究する分野・計画はどんなものか」

まず始めに、ウン・ラチャナ駐日カンボジア大使が急用で欠席のため、代理のヴァナリット参事官より、「両国の友好関係を深く築いていることを高く評価しています。」と、カンボジア留学生へ向け挨拶がありました。

続いて、日本カンボジア協会高橋会長よりビデオ挨拶での祝辞と日本カンボジア協会の概要、日本とカンボジアの繋がりについて語っていただきました。


当協会からは、加藤常務理事・田中理事が留学生に向けて「日本企業が求める在日カンボジア留学生とは?」と題して講演を行い、日系企業が留学生を採用する理由や期待すること、また文化の違いなどをデータや映像を活用し説明いたしました。



また、カンボジア留学生3名より、大学で研究している分野・計画・就職活動のフロー等の発表があり、日本企業側とも活発な質疑応答が交わされました。
1)「Field study and research」  by Mr.Men Vuthy  東京大学
河川・環境工学、土木工学の研究を専門とし、カンボジアにおける洪水被害による稲作への影響、また洪水対策の方法論を開発について発表。 
2)「Evaluating an AI Chatbot」  by Mr.Phy Vitou  東京大学
情報工学を専門とし、AIベースのチャットボットがユーザーの質問に対して効率的な回答をするために学習させていく方法について発表。
3)「Research and work in Japan」  by Mr.Meng Phalkong  東京大学
土木工学を専門とし、就職活動までの流れをご自身のキャリアと共に発表。 


上記3名は大手企業への就職が決定しており、参加企業側からの「将来は日本で働きたいか?」という質問に対しては、参加者のほぼ全員が「日本でキャリアを積んだ後はカンボジアで働きたい」と回答しました。


カンボジアの新入生十数名によるカンボジア伝統舞踊の披露は会場を大いに盛り上げ、エンディングを華やかに飾りました。最後は、在日カンボジア留学生協会より日本カンボジア協会、加藤常務理事・田中理事に感謝状が贈呈され、加藤常務理事による「エイエイオー!」のかけ声でイベントは幕を閉じました。
当協会としましては、引き続き、CSAJとの協力関係を強化していきたいと考えております。

※ 在日カンボジア留学生協会(CSAJ)は、1994年12月に設立されました。

関東・名古屋・関西・広島・九州と5つの地域に在住する学生で構成されています。(会員数185名*2020年7月現在) 留学生の区分としましては、国費留学・私費留学、文部科学省奨学金留学が全体の約7割を占めています。

協会の主な目的は、次の通りです。
1.日本人、他留学生との文化的かつ有益な交流促進 
2.援助が必要なカンボジアの学生支援 
3.会報を通じて日本に滞在しているカンボジア留学生に役立つ情報配信等。

2020年は、コロナの影響でオンライン中心の活動となりましたが、2019年の主な活動としては、ASEANスポーツフェスティバル、カンボジアフェスティバル、ASEANフェスティバル・カンボジアでのチャリティセレモニー、第27回国際交流INせたがや他への参加があり、在京カンボジア大使館と連携を取りながら積極的に活動を展開しています。

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