タイから帰国の移民労働者、「インド型」変異株に感染

カンボジア通信 No.21/42
2021年 6月 5日版   
 

カンボジア保健省が6月4日に発表したところによると、タイから帰国した移民労働者3人が、新型コロナの変異株に感染していたことが分かった。感染力が強いとされる「インド型」で、カンボジアでは5月11日に初めて渡航者から確認された。

 プノンペンポスト紙によると、今回変異株の感染が確認されたのは27歳、43歳、46歳の男女で、現在、オッドミエンチェイ州とバッタンバン州の病院で治療を受けている。保健省は「全国の保健当局に対し、さらに感染予防対策を厳格化するように伝えた」と、している。この変異株による感染は、東南アジアではインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムでも確認されている。

 カンボジアでは、1日の新規感染者数が増加傾向にある。6月4日の新規感染者は全国で886人。感染者数の累計は33,075人となり、7282人が現在も治療中だ。また、死者も増えており、これまでに242人が亡くなっている。

 また、隣接するタイでも感染者が4月以降急増し、感染拡大の第3波とされている。6月初旬には1日の新規感染者が3000人を超え、首都バンコクを含む感染リスクの高い地域では、夜間の営業を制限するなどの行動規制が続いている。



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