カンボジア、集会の人数制限を撤廃

カンボジア通信 No.21/85
2021年11月 14日版

 
カンボジア政府は11月13日、結婚式や宗教行事等を含むすべての集会について、新型コロナ感染予防策として設けていた人数制限を撤廃した。しかし、カラオケやナイトクラブは依然、再開を認めていない。クメールタイムズ紙などが報じた。
 フン・セン首相が自身のフェイスブックページに掲載した内容によると、「一般市民、若者、学生、労働者、政府関係者、国軍関係者、法にのっとった形で開催される政党による集会など」についても人数制限が撤廃される。一方で首相は、こうした集まりでも、ソーシャルディスタンスを保つことなど、新型コロナの予防策を講じる必要があると強調した。また、こうした集会には新型コロナのワクチン接種を終えた人を招くように促した。
 また、カラオケやナイトクラブの再開については「11月30日まで待つ必要がある」と繰り返した。
 保健省の発表によると、人数制限が撤廃されても、集会では以下のような新型コロナ対策をとらなくてはならない。広くて換気の良い会場を選び、座席は1.5メートルのソーシャルディスタンスを保つように配置し、消毒に気を配ること。また、参加者の連絡先を控えること、関係省庁より開催許可を得ること、参加者にはマスク着用やワクチン接種を求めること、などを「義務」としている。
 カンボジアではワクチン接種が進んでおり、11月11日現在で、全人口の87.70%が接種を終えたという。また、新規感染者数は1日60人程度まで減っており、全国で現在も治療中の感染者は751人になっている。

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