5月までの外国人旅行客、前年比で4割増
カンボジア政府によると、今年の1月から5月までにカンボジアを訪れた外国人は200万人を突破し、前年同期と比べ40%近い増加となった。プノンペンポスト紙が報じた。
同紙によると、200万人のうち観光客は約170万人。特に伸びが目立ったのは、タイとベトナムからの観光客だという。ただ、タイ人は国境近くの町や観光スポットを訪れており、滞在時間は短い。
カンボジアは新型コロナの感染拡大により、産業の主要な柱である観光業に深刻な打撃を受けた。特に世界遺産アンコール遺跡群などを抱える観光都市・シェムリアップは最も大きな打撃を受け、ホテルやゲストハウスなどが相次いで閉鎖された。政府によると、コロナ禍が過ぎて観光客は戻ってきているが、今もまだコロナ禍前の水準には戻っていないという。同紙は「不景気の深刻さを理由に再び閉店を検討している店舗のオーナーもいる」としている。