特殊詐欺で日本人19人を拘束
カンボジア通信 No.23/26
4月 8日
カンボジア・シアヌークビルを拠点に特殊詐欺を行っていたとして、日本人19人が拘束されたことが分かった。日本の警視庁は逮捕状を取っており、19人を日本へ移送する予定だという。クメールタイムズ紙などが報じた。
同紙によると、今年1月、在カンボジア日本国大使館が、詐欺グループがシアヌークビルのホテルで活動している可能性がある、と警察に通報。カンボジア国家警察が捜査を進めていた。
容疑者の19人は、20代から50代の男で、いずれも観光ビザで2年前から半年前に入国していた。詐欺グループは、日本に住む被害者に対し、日本の携帯電話会社名を名乗り、有料ウエブサイトの支払いを滞納していると偽りのテキストメッセージを送った。そのうえで、電子マネーを詐取しようとした疑いが持たれているという。
地元当局によると、拠点となっていたホテルの部屋からは、複数の携帯電話や、詐欺の方法を書いたマニュアル、被害者名を含むリストなどが見つかったという。
同紙は、「カンボジアではサイバー犯罪による詐欺が大きな問題になっているが、日本人容疑者が逮捕・強制送還されるのは今回が初めて」と、している。