11月のASEAN首脳会議 ミャンマー軍トップは招待せず
カンボジア通信 No.22/74
10月 16日
東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国であるカンボジアはこのほど、11月にカンボジアで開かれるASEAN首脳会議に、ミャンマー国軍トップを招かない方針を示した。プノンペンポスト紙などが報じた。ミャンマー国軍トップが首脳会議への参加を拒まれたのは今回で2年連続となる。
ミャンマーでは、昨年2月に国軍がクーデターで実権を握って以来、民主化を求める市民らへの弾圧が続いている。ASEANは、議長国の外相らを特使としてミャンマーに送り、関係者の対話と事態の改善を求めてきた。ミャンマー国軍側も、暴力の即時停止、関係者の対話促進など5項目でASEAN側と合意をしたが、いずれも実行されていない。特に、民主運動家の処刑について、ASEAN諸国からの批判や助言を無視して執行したことについては、議長国のカンボジアをはじめASEAN諸国を落胆させた。
今回の首脳会議開催にあたりカンボジア政府は、「5項目の合意に実質的な進展がなかった」として、「ミャンマーを除くASEANメンバーと事務局長、対話パートナーを招待した。ミャンマーに対しては、非政治的な代表者を送るように伝えた」と述べた。