水祭り会場2000人以上がごみ拾い 高まる環境への関心

カンボジア通信No.22
 11月14日版

11月10日から12日まで、カンボジア各地で雨季明けを祝う水祭りが行われた。首都プノンペンでは、王宮前広場を中心に恒例のボートレースや花火大会が開かれ、全国から多くの人たちが訪れた。会場には、推定で、初日に55万人、2日目に150万人以上、最終日には300万人程が集まった。専門家の見立てでは、総数500万人以上との由。(なお、保健省によれば、このうち、3日間で、合計18,089人が12か所で医療処置を受けた由。)

祭りの後、会場となった川沿いはいつもごみの山になっていたが、今年は様子が違ったという。多くのボランティアが、祭りの後のごみ拾いを買って出ていたのだ。

クメールタイムズ紙によると、セイ・サマル環境相は「ごみ収集のワーカーに加え、1130人ものボランティアが、毎日深夜から朝の7時まで働いて、川沿いや広場などのごみを集めてくれた。それだけではなく、一般の人たちにきちんとごみを捨てる方法を指導していた。彼らに大変感謝している」と、述べた。

ボランティアたちのごみ拾いだけでなく、今年はプノンペン都当局が、2000以上のごみ箱や篭を会場に配置。訪れた人たちも以前に比べて、ごみのポイ捨てが減り、マナーがよくなったという。ごみ集積所の担当者によると、今年水祭り期間中に6500トンのごみが運び込まれ、そのうち約3割が水祭りの会場からのごみだったという。

プノンペンポスト紙によると、ごみ集積所の担当者は、ごみの量そのものが昨年の約8000トンより少なかったとしており、「環境問題への関心が高まり、一人ひとりの意識が変わったことも背景にあるのではないか」と、指摘している。

カンボジアでは、都市部を中心に、大気汚染やごみ問題への関心が高まっている。急激な都市化で、プノンペンを中心に環境問題は「他人ごと」ではなくなっている。そこへ、プラスチックごみ減量が世界的な潮流として盛り上がり、カンボジアの人たちも共感を示した。

日系のスーパーマーケット「イオン」を始め、スーパーやコンビニではすでにプラスチック袋が有料化され、プラスチックのストローを紙製などに替えるカフェやレストランも増えてきた。日本の国際協力機構(JICA)もプノンペンの下水道整備の事業とともに、環境問題の啓発イベントを開いた。11月24日には、カンボジア日本人会、日本人商工会、日本大使館、JICAなど日系7団体とプノンペン都が協力して、川沿いや王宮広場を清掃する「クリーンシティチャレンジ2019」が開かれる。昨年のイベントには予想を上回る830人もの参加者があり、都民の関心の高さを伺わせた。

 

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