新型コロナ影響 カンボジア、公務員は給料据え置き
カンボジア通信 No.20/83
2020年 11月 27日版
カンボジアのフン・セン首相は11 月25日、新型コロナウイルスの影響で経済が深刻な打撃を受けるとして、2021年は公務員の給料を引き上げず据え置く、と語った。また、カンボジア政府は公務員の新規採用について、すべての省庁で2021年度の採用を行わないとしていたが、青年スポーツ教育省などにおいて6000人余りの新規採用を実施するとしている。
クメールタイムズ紙によると、フン・セン首相は「私たちは、新型コロナの感染拡大に打撃を受けたが、殺されたわけではない。より注意深く対応しなくてはならない」と、語った。2021年には経済が回復するとの考えを示したが、「状況は不安定であり、2021年度は公務員の給与引き上げは行わない」と、述べた。
カンボジアの今年の経済成長率については、アジア開発銀行(ADB)が7月、マイナス5.5%と予測。カンボジア政府もマイナス1.9%と予測しており、1991年の内戦終結後、初めてのマイナス成長となるとみられる。
一方カンボジア政府は、経費削減のために公務員の新規採用はすべての省庁で行わない、としていた方針を転換。合計6106人を採用する見込みであることを明かした。内訳は、青年教育スポーツ省が最も多く3600人、保健省が1300人などとなっている。
カンボジア国内では11月27日までに307人の感染が確認されている。そのうち298人が回復ずみで、死者はいない。
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