安倍元首相を追悼 カンボジア全土で半旗、カラオケ等禁止
カンボジア通信 No.22/48
7月11日版
カンボジア政府は7月10日、奈良県内で街頭演説中に銃で撃たれて殺害された安倍晋三元首相を悼み、全国で半旗を掲げるとともに、酒類の販売やカラオケなどの営業を禁じた。クメールタイムズ紙が報じた。
安倍元首相は7月8日、奈良県奈良市内で参院選の選挙運動のために街頭演説をしていた際に、銃撃を受けた。カンボジアのフン・セン首相は「安倍元首相の死は、日本国民にとって悲劇的な損失であるだけでなく、私たちカンボジア人を含む世界の人々にとっての損失でもある」との声明を出し、その死を悼んだ。
また、「安倍元首相は、カンボジアのインフラ整備をはじめ、開発を支援し、ASEANと日本あるいはメコン流域諸国と日本との関係の発展に尽力された」と、述べた。
クメールタイムズによると、トン・コン観光相は7月9日、観光・娯楽業界に対し、7月10日は酒類の販売を中止し、ビアガーデン、カラオケ、クラブなどの営業も中止するように通達した。
一方、カンボジアの日本大使館は7月13日から16日までの間、館内に特別会場を設け、弔問記帳を受け付ける、と発表した。来館時には身分証明書が必要。