プノンペン・シアヌークビル高速道路建設、51%の進捗

カンボジア通信 No.21/45
2021年 6月 14 日版   


プノンペンとシアヌークビルをつなぐ高速道路建設は、6月上旬までに約51%の進捗状況であることが分かった。高速道路は、2023年に完成する予定。プノンペンポスト紙が伝えた。

 同紙によると、この高速道路は全長190.3キロメートル、道路幅は24.5メートルで、片側2車線。2019年3月に着工し、2023年まで約20億ドルをかけて建築するカンボジアで初めての本格的な高速道路だという。公共工事交通省は「高速道路が完成すれば、シアヌークビルの深海港と首都圏がつながり、迅速な輸送経路が確保される」と、期待を寄せている。

 一方、シアヌークビルのあるプレアシアヌーク州では、新型コロナの感染拡大がおさまらず、酒類の販売と提供を禁止する措置を6月24日まで継続することを決めた。すべての市場や店舗での販売、レストラン、カフェなどの飲食店での提供が禁じられている。同州は「アルコールの提供がないことで、人々が外出して集まる機会が減っており、それが感染拡大を抑制する」と、説明している。

 カンボジア政府は現在、州ごとの新規感染者数を公表していない。全国では累計で38427人の感染が確認されており、このうち31858人が回復した。死者は335人。一日の新規感染者は400人から600人の幅で確認されており、明らかな減少傾向にはない。感染の中心である首都でのワクチン接種は進んでいるが、まだ全国には広がっておらず、引き続き警戒が必要な状況だ。

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