フン・マネット首相、「虐殺の歴史」忘れずに平和な未来へ
カンボジアのフン・マネット首相は5月20日、プノンペンで開催された「第1回虐殺のないカンボジアの未来、教育と医療を通じて」という会議で、カンボジアが国家として過去に向き合い、平和な未来を築いていくことが大事だ、と述べた。プノンペンポスト紙が報じた。
同紙によると、フン・マネット首相は、1975年から1979年のポル・ポト派政権において、多くの人々が虐殺された歴史について、研究者や一般市民がよりよく理解できるよう、教育プログラムを支援する必要があると述べた。また、こうした歴史が忘れ去られることがないように、明確な解釈が必要だと指摘した。
「特に、クメールルージュ特別法廷で集められた200万ページを超える文書の保存と活用を通じて、カンボジアにおける虐殺の歴史やそのような犯罪の防止について、この地域や世界の人々がより深く理解し、虐殺のない未来の創造につなげることができるよう、すべての関係者からの継続的な支援を求める」と、述べた。
また、「カンボジアの人々が、この苦い歴史をあいまいにすることなく理解し、明確に記憶することができるよう、きちんと解釈をすることが必要。私たちが歴史を知ることは、再び戦争に引きずり込まれることのないように、何を避けるべきかを確実に知ることにつながる」とも述べた。