フン・セン首相が中国を公式訪問、習国家主席と会談
カンボジア通信 No.23/12
2月 11日
カンボジアのフン・セン首相は2月10日、中国を公式訪問し、習近平国家主席と会談し、政治、農業、エネルギーなど、「6分野における協力」に合意した。
クメールタイムズ紙によると、会談の中で習主席は、3年前、新型コロナの感染拡大が深刻化していた中国をフン・セン首相が訪れ、中国の人々とともに新型コロナとたたかう姿勢を示したことに言及したという。当時、フン・セン首相は、中国での感染拡大が始まってから初めて同国を訪れた政府要人だった。訪問は、感染が世界に広がる発端になった、として国際社会で孤立していた中国に変わらぬ「「友情」を示した形になった。
習主席は、2023年が中国とカンボジアが外交関係を結んでから65年となることなどを踏まえ、「新春に中国とカンボジアが新しいコミュニティを築き、未来を共有する新しい時代の幕開けを迎えることができ、大変喜ばしい」と、述べた。
これに対しフン・セン首相は、カンボジアが中国の発展に敬意を持っており、習主席の指導のもと、「偉大な現代的社会主義国家」を完成させるという目的を果たすことを信じている、と語った。フン・セン首相はまた、「一つの中国」政策を支持し、中国の国家主権、安全保障を尊重し、香港や新疆ウイグル自治区、チベットなどに関する外部の「内政干渉」に反対する立場であることを表明した。