フン・セン首相、故・神崎紘邇氏を追悼
カンボジア通信 No.22/12
2月21日版
カンボジアのフン・セン首相は20日、2月18日に亡くなったカンボジア在住の日本人、神崎紘邇さんを追悼する手紙を、神崎氏ご遺族に送った。
手紙の中でフン・セン首相は、「私と妻は(神崎氏のご逝去に)ショックを受けている。心からご冥福をお祈りする。神崎氏は、カンボジアの真の友人であった。38年にわたり、日本とカンボジアの懸け橋となり、学校や病院などの建設にあたった。2月1日にお会いした時には、PKO(国連平和維持活動)の記念公園を作ることや、洪水防止の専門的な知識について教えていただいたばかりである」と、その死を悼んだ。
神崎氏は熊本県天草郡出身。1969年に初めてカンボジアを訪れ、コンポンスプー州のダム建設工事にあたった。カンボジアの政情が悪化して帰国を強いられたが、1990年代から再びカンボジアで暮らし、インフラ整備に従事した。神崎氏は建設事業のみならず、カンボジア日本人会会長を務め、奨学金制度や植林活動などでカンボジア人や在留邦人のために尽くした。
2014年には、日本とカンボジアの相互理解の促進に貢献したとして外務大臣表彰を受け、2017年には、長年の功労が認められ、旭日双光章を叙勲された。