フン・セン首相、プノンペン・カンダル間の地下鉄構想を明らかに
カンボジア通信 No.22/63
8月31日版
フン・セン首相は8月31日、プノンペンと、隣接するカンダルの間に地下鉄を建設する構想を明らかにした。クメールタイムズ紙が伝えた。
プノンペン都内のフライオーバー着工式であいさつに立ったフン・セン首相は、地下鉄の建設にあたっては、海外で学んだカンボジア人技術者を参加させる、とした。「プノンペンでは、地下鉄のニーズが高まっている。以前はスカイトレインの構想が報じられたが、そうではなく地下鉄だ」と、述べた。ただ、同紙は首相の「地下鉄構想」についてこれ以上の詳しい内容を伝えていない。
同紙によると首相は、以前、日本の国際協力機構(JICA)が実現性を調査していたプノンペンでのスカイトレイン計画は、経費が20億ドルと多額でもあり、「キャンセルした」と述べた。
カンダルはプノンペンに隣接しており、近郊のカンダルに住宅を持つ人たちが増えた。ただ、通勤で都心部へ通う人たちにとっては、通勤時間帯の交通渋滞は悩みの種になっており、公共交通機関の充実が必要だとされている。