カンボジア入国条件、変更 短期滞在者以外は14日間の強制隔離
カンボジア通信 No.20/80
2020年 11月 18日版
カンボジア政府は11月18日から、カンボジアへ入国する際の条件を変更した。しかし、変更内容が11日付で発表されていたものと食い違う部分もあり、実際の運用については不明な点が多い。入国を予定している人は、在カンボジア日本国大使館のホームページなどで最新の情報に留意する必要がある。
新たなルールでは、日本、中国、韓国、ベトナム、タイ、米国、欧州連合加盟国から入国する企業関係の外国人渡航者について、カンボジア滞在が14日以内の場合、事前に企業からの「支払い保証書」を取得し、滞在中の訪問先をカンボジア政府当局に申請していれば、到着後14日間の強制隔離は不要となる。ただし、出発前の陰性証明取得や到着後のPCR検査で陰性であること、到着便の同乗者全員が陰性であることなどの条件がある。
短期滞在のビジネスマンの入国条件が緩む一方で、15日以上の長期滞在者や在住者に対する防疫措置は厳しくなった。
カンボジア日本人会や大使館の情報を総合すると、前述した日本を含む特定国の短期滞在者以外は、すべての人が到着後、14日間の強制隔離措置となる。出発前検査や到着後検査はこれまで通り義務付けられているが、それらで本人が陰性であることが証明されても、政府が指定するホテルに隔離されることになった。
これまでは同乗者に陽性者がいなければ、強制隔離は2日ほどで終わり、自宅での自主隔離が許されていたが、今後は認められない。また、滞在は政府指定のホテルに限定され、選ぶことができない。料金も1泊60~75ドルとされ、これまでの最低料金よりも高く設定された。
また、11月17日までに発行された企業による支払い保証書や招へい状は、すべて無効にされた。以前はこれらがあれば、空港で到着時に2000ドルのデポジットを支払う必要がなく、出発前に新型コロナ保険を購入する必要もなかったが、大使館の情報によれば、今後は短期滞在者以外、すべての入国希望者に両方が必要になるという。
カンボジア国内の18日現在の感染者数累計は303人。死者はいない。11月初旬、カンボジアを正式訪問したハンガリーの外交団が、次の訪問地であるタイで新型コロナ陽性と診断されたことから、外交団と接触したフン・セン首相夫妻が自主隔離をして検査を受けたが、18日までに夫妻は陰性であることが確認された。また、地元紙によると、そのほか外交団と接触した人やその家族ら3918人の検査をし、そのうち4人が陽性、ほかは陰性と確認されたという。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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