カンボジアで鳥インフルエンザ感染の少女死亡
カンボジア通信 No.23/14
2月27日
カンボジア政府はこのほど、プレイベン州で、H5N1型の鳥インフルエンザに2人が感染し、このうち11歳の少女が死亡したと発表した。カンボジアでH5N1の人間への感染例が確認されたのは、2014年以来。
クメールタイムズ紙によると、感染したもう一人は少女の父親で、地域の病院で治療を受けた。保健省の報道官は、父親について「27日の朝には陰性となったが、引き続き入院をしている」と、した。同紙によると、保健省の調査チームは、濃厚接触があった人など29人についても検査をしたが、すべて陰性だったという。
保健省報道官は、鳥インフルエンザの感染防止のために、石鹸と水でよく手を洗い、病気になった鶏や死んだ鶏には近づいたり触れたりせず、食べる際にはよく調理をするよう呼び掛けた。また、疑わしい症状がある場合には診察を受けることを求めた。
一方、世界保健機関(WHO)は2月24日、「人間を含む哺乳類の感染例が増えていることから、世界的に懸念される状況」として、各国に警戒を呼び掛けた。