カンボジア、国連決議でロシアを非難
カンボジア通信 No.22/72
10月 12日
ニューヨークの国連本部で開催されている国連総会は10月12日、緊急会合でロシアによるウクライナ4州の一方的な併合を「違法で無効」とする非難決議を採択した。193カ国中、提案国の一つであるカンボジアを含む143カ国が賛成した。
プノンペンポスト紙によると、決議には、ラオス、タイ、ベトナムなど35カ国が棄権、反対したのはロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、ニカラグアの5カ国だけだった。カンボジアがロシアのウクライナ侵攻に厳しい姿勢を示したのはこれが最初ではない。今年2月24日に侵攻が始まってから、フン・セン首相は武力による一方的な領土拡張に反対するとの発言を繰り返してきた。
カンボジアの国連大使は「カンボジアは、この歴史的な国連決議の共同提案国となり、ASEAN議長国としてのリーダーシップを示した。ウクライナの領土尊重とロシアの国連憲章違反に対し、世界は連帯している」と、述べた。