マレーシアとインドネシアからの入国を禁止

カンボジア通信 No.20/51
  2020年7月30日版 

カンボジア政府は7月25日、マレーシアとインドネシアからの入国を8月1日から禁止すると発表した。両国から帰国するカンボジア人に、新型コロナウイルスの陽性者が多く確認されたための措置。カンボジアでは8月17日から21日まで、4月に延期されたクメール正月の代休が予定されており、帰国者との濃厚接触を発端とする市中感染の拡大を防ぐ目的もあるとみられる。

 カンボジア保健省によると、マレーシアとインドネシアからの渡航者から少なくとも108人の感染者が確認されている。ほとんどが帰国したカンボジア人で、中東やロシアからの帰途、マレーシアで乗り継いだ人たちだという。

 カンボジアでは7月29日現在、233人の感染が確認され、154人が回復。死者は確認されていない。最初に感染者が確認されたのは1月27日で、シアヌークビルを訪れた中国人男性だった。保健省によると、233件のうち、国内での感染者は24件。ほかはすべて外国人または外国で感染した人たちだ。また、国内感染者の多くが濃厚接触者とみられ、市中感染はほぼ抑制されているとみられる。

 このためカンボジア政府は、国外からの感染持ち込みに神経をとがらせており、入国する人全員にPCR検査と隔離を義務付けている。外国人に対しては、出発国でのPCR検査も義務付けているが、カンボジア人には義務付けておらず、そのために帰国したカンボジア人の感染者が多くなっているようだ。




[日本カンボジア協会のご入会 ]
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