日本からカンボジアへ、ワクチンを供与
カンボジア通信 No.21/90
12月 22日版
在カンボジア日本国大使館によると、12月19日、日本政府からの寄贈である新型コロナワクチン約30万回分が、プノンペンに
到着した。
日本側の報道発表によると、日本政府は「新型コロナの感染拡大に鑑み、ヘルスケアシステムの強化と改善は必要不可欠な
ものと考えている。日本政府は国連総会において、提供するワクチンの量を全体で6000万回分に倍増するほか、COVAXに10
億ドルを供与することを約束した」と、している。
今回カンボジアに寄贈されたワクチンは、日本国内で生産されたアストラゼネカ。在カンボジア日本国大使館の三上正裕大
使は報道発表文で、「新型コロナ対策に携わる、カンボジア国内のすべての医療従事者に感謝をし、この困難に立ち向かうす
べての人々に頑張っていただきたいと願う。また、カンボジアに暮らすすべての人々の健康と安全を心から祈りたい」と、し
ている。
カンボジア国内では12月半ばまでに、約8割の人がワクチン接種を終えている。しかし、3回目のブースター接種については
まだ2割弱にとどまっている。今後、オミクロン株による感染拡大が始まった場合など、カンボジアの医療態勢が危機に直面する可能性もあり、ブースター接種が急務となっている。
1 日本からのワクチン到着であいさつする三上正裕大使(中央)
2.到着したワクチンと、日本、カンボジア両国の関係者