フィリピンから帰国のカンボジア人男性
新型コロナウイルスに感染

カンボジア通信 No.20/33
  2020年5月22日版 

カンボジア保健省は5月20日夜、フィリピンから帰国したカンボジア人男性(26)が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。カンボジアではこれまで122人の陽性が確認されたが、4月12日以降は新規感染者がいなかった。

 カンボジア政府は5月15日より、外国からの渡航者全員にPCR検査を義務付けている。新規感染者もこうした検査により確認されたものとみられる。

 一方で政府は20日、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、イランの6カ国からの渡航者に対する入国禁止措置を解除した。ただ、これらの国からの渡航者も、他のすべての渡航者と同様に、出発72時間前以降に取得した新型コロナウイルス非感染証明や5万ドル以上の医療保険証などの提示を義務付けられる。

 渡航者全員を対象にしたPCR検査については、検査結果を待つまでの間隔離される施設や、陽性者が確認された場合に2週間隔離される施設について、日本人の間でも不安が高まっている。また、到着時に全員がPCR検査を受けるのに、さらに出発国で非感染証明を取得することを義務付けている点など、制度の矛盾にも疑問の声があがっている。

 カンボジア国内では、20日まで、長く新規感染者がゼロだったことなどもあり、平常の暮らしに戻る動きが強まっている。この状況にカンボジア政府は「感染第二波」への警戒を強く呼びかけており、学校の再開も延期、一部業種では今も休業指示が続いている。また、営業を続ける飲食業についても、適切な感染拡大予防措置をとらない場合には休業を命じるなど、厳しい姿勢を見せている。


[日本カンボジア協会のご入会 ]
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