カンボジア、全土で州を超える移動禁止
クメール正月前に通達

カンボジア通信 No.20/23
  2020年4月10日版 

カンボジアのフン・セン首相は4月9日、同日の深夜(10日の午前零時)から4月16日の深夜(17日の午前零時)まで、カンボジア全土で州を超える移動を禁止した。

カンボジアでは13日から16日がクメール正月の連休となり、通常であれば金曜日の10日から地方への移動が始まる。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、この連休を返上し、平日とする決定がくだされた。政府は、それだけでなく、「平日」にもかかわらず、人々が休暇をとって地方へ移動することを阻止するため、「移動禁止」の決定を下した。

クメールタイムズ紙によると、移動禁止下でも、勤労のための通勤などの移動や、病院へ行くための移動などは許可される。また、首都プノンペンと隣接するカンダール州は「一体とみなす」として移動を許可している。しかし、通勤のための車両は許可証をとること、雇用主は移動手段のための車両番号一覧を提出すること、など厳しい条件が課されている。

カンボジア国内では4月9日現在、感染者は114人が確認されている。このうち51人がカンボジア人、40人がフランス人、マレーシア人が13人などとなっている。



[日本カンボジア協会のご入会 ]
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