カンボジアの1人当たりGDP、2024年には2000ドル超へ
カンボジア通信 No.23/80
10月31日
カンボジア経済財務省によると、カンボジアの1人当たりGDPは、2023年の約1917ドルから、2024年には2071ドルになると予測される。クメールタイムズなどが報じた。
同紙によると、GDPを押し上げているのは衣料品輸出、観光、建設、農業の各セクター。政府は、カンボジアの経済成長率について、2023年の5.6%から、2024年には6.6%と上昇すると見込んでいる。カンボジアは新型コロナの感染拡大前は、毎年7%前後の経済成長率を続けていたことから、この予測は、観光や建設など大きな打撃を受けた産業セクターが回復しつつあることを示している。
カンボジアの経済成長についてフン・マネ首相は、10月28日にプノンペンで演説し、「2030年までには上位中所得国、2050年までには高所得国になることを目指す」と、述べたという。世界銀行の分類によると、上位中所得国は1人当たりGDPが4466ドル~13845ドル。カンボジアは現在の約2倍のGDPを目指すことになる。