プノンペンのロックダウン、5月5日まで延長 感染者数は1万人超に

カンボジア通信 No.21/32
2021年 4月27日版     


カンボジアのフン・セン首相は4月26日、同月28日までとしていたプノンペン都と隣接するカンダ―ル州タクマウ市のロックダウンを、5月5日まで延長すると発表した。新型コロナ市中感染の拡大が抑制されないための措置。

 クメールタイムズ紙などによると、政府は新たにロックダウン地域内を感染リスクの程度によって赤、オレンジ、黄色の3種類に分け、それぞれに活動制限の内容を決定するという。どの地域がどの色に当たるかは、4月27日現在、まだ発表されていない。

 フン・セン首相は同時に、感染が深刻な州から他州に移動した場合、それぞれの州の権限で新型コロナのPCR検査を実施することができると発表した。州間の移動禁止は解除されているが、特にプノンペン、タクマウ市を含むカンダ―ル州、プレアシアヌーク州から移動した人に対しては検査を求めることができるとしている。

 ロックダウン下にあるプノンペン都では、これまでに266人の違反者が出ているという。このうち234人は罰金を支払い解放されたが、そのほかの人は、警察で尋問をされたり、法廷へ送致されたりしている。プノンペンでは原則として外出が禁止されており、食料品などの買い物のための外出にも制限がある。

 4月26日現在、カンボジアの累計感染者数は10,555人。このうち2月20日に発生した市中感染による感染者は10,006人と1万人を超えた。プノンペンでは今も連日300人以上の新規感染者が確認されており、感染拡大はおさまる傾向にない。






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