500人のポル・ポト時代の体験、一般公開へ

カンボジア通信 No.23/29
4月  25日

1975年から1979年の間のポル・ポト時代を生き抜いた500人以上の市民の物語を一般公開するプロジェクトが始まる。ポル・ポト時代の記録を収集、研究している「カンボジアドキュメンテーションセンター(DC-Cam)」が取り組む。

ポル・ポト時代には、170万人から200万人が強制移住や強制労働、拷問や処刑によって命を落としたといわれる。しかし、政権崩壊から45年近くが過ぎ、若い世代にはポル・ポト時代を知らない人も多く、彼らにどのように歴史を伝えるかが課題になっている。クメールタイムズ紙によるとDC-Camは、「彼らの苦悩と忍耐の物語が若い世代の目を開き、歴史の真実を知り、未来の平和を築くのための最善の方法について考えるきっかけになって欲しい」と、している。

DC-Camのヨーク・チャン所長は4月24日に様々な分野の専門家15人と会合を開き、ポル・ポト時代を生き抜いた人々の物語をどのように多くの人に伝えることができるか、について意見交換した。チャン氏によると、彼らは高齢で、健康状態が悪く、今も心に傷を負って苦しんでいる人もいるという。

 



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