プノンペンの市中感染、陽性者は合計78人に

 

カンボジア通信 No.21/15
2021年 2月22日版 


クメールタイムズ紙によると、2月20日に確認されたプノンペンでの市中感染「2・20事案」は、22日朝までに新たに31人が陽性と診断され、感染者は合計で78人になった。カンボジア国内では3回目の市中感染になるが、感染者数としては最大の規模となった。

同紙によると、31人の新規感染者は、カンボジア人と中国人で、年齢は11歳から71歳だという。保健当局は現在も感染者の濃厚接触者を追跡しており、陽性者はさらに増える可能性がある。

またカンボジア保健省は、感染の始まりとなったプノンペン都内のクラブN8など20カ所以上を「感染者の立ち寄り先」として公表し、2月4日から19日までの間にこれらの場所を訪れた人に、検査や隔離の実施を呼び掛けている。

さらに教育青年スポーツ省は22日朝、一部の公立・私立学校を「2・20事案」に関連して一時閉鎖とすることを決め、通達した。これらの学校の関係者に、感染者や、感染者と同じコンドミニアムに住む人たちがいることなどが理由。

カンボジアの累積感染者数は22日現在、568人で死者はいない。すでに475人が回復している。タイ、ベトナム、カンボジアなどでは世界でも比較的感染拡大が抑制されていたが、タイが昨年末から、ベトナムでは1月下旬ごろから国内での感染数が増えていた。カンボジアでも市中感染が新たに確認され、政府は警戒を強めている。

 

 

 


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