カンボジア日本人商工会
汚職防止委員会と覚書

カンボジア通信 No.20/18
  2020年3月29日版  

カンボジア日本人商工会(JBAC)は3月26日、カンボジア政府汚職防止委員会(ACU)との間で「汚職防止に関する了解覚書(MOU)」を交わした。ACUはカンボジア国内の企業などと、覚書を交わしており、JBACは100番目の締結団体だという。

 汚職防止委員会で開かれた調印式には、JBAC投資委員会の神田陽悟委員長、ACUからは、オム・ジェティエン上級大臣が参加した。

 覚書は、JBACの役員、事務局員が、汚職や不正な要求には応じないことを誓約し、また、そうした要求を受けた際には、ACUに解決のための協力を求めることができる、との内容。JBACが組織として署名したもので、個々のJBAC会員は行動に制約を受けるものではない、という。その一方で、個々の会員が、汚職や不正をめぐる問題に巻き込まれた際は、JBACを通じてACUに協力を求めることができる、という。

 JBAC側は、「この覚書署名をと置いて、われわれが汚職に反対するという強いメッセージを発信することが狙い」と、している。署名式のあいさつで、神田陽悟JBAC投資委員会委員長は、「この覚書に通してカンボジア社会の透明性を高め、法を順守する姿勢を浸透させることに寄与できると考える。また、この協力が、より良い投資環境を構築するものと確信する」と、あいさつした。

 ACUのオム・ジェティエン上級大臣は、「新型コロナウイルスの感染拡大で様々な問題が起きているが、こうして覚書を交わすことで、経済活動も社会活動も続けていくのだという我々の意思を示すことができた」と、述べた。


[日本カンボジア協会のご入会 ]
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