プノンペンの工場、市場でクラスター感染拡大,都の新規感染者500人超に
カンボジア通信 No.21/27
2021年 4月9日版
カンボジア保健省によると、4月9日朝現在、新型コロナ感染者数は全国で576人にのぼった。これまで一日の新規感染者は多くても100人前後にとどまっていたが、首都プノンペンの市場と工場でクラスター感染が発生したことにより、感染爆発が起きた。
同省によると、プノンペンの4月9日朝の新規感染者数は544人。他はスバイリエン16人、プレアシアヌーク12人、カンダルとコンポンチャムがそれぞれ1人、シェムリアップが2人となっている。全国の感染者数の累計は3,604人、死者は24人となった。病院で治療中の感染者は全国で1000人余りとみられる。
プノンペンでは中心部のオルセイマーケットで集団感染が発生、また郊外のミエンチェイの縫製工場でもワーカーたちに集団感染が確認され、接触者や従業員の検査が続いている。
4月14日から始まるクメール正月の連休を前にカンボジア政府は、州を越える移動を禁止するなどの措置をとっている。また、プノンペン都や各州で、夜間外出の禁止、他州から来た人の14日間の強制隔離など、それぞれ独自の予防策が発出されている。
また政府は、感染者のさらなる急増に対応するため、新型コロナで陽性を診断されても、無症状や軽症の場合は自宅で隔離生活をしながら健康観察をするように指示し始めた。ワクチン接種を推進するキャンペーンを実施しており、フン・セン首相は4月7日、すべての公務員に対してワクチン接種をするように求め、「接種しない人は仕事を失う可能性がある」と、述べた。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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