フン・マネット首相、カンボジアの「中立的立場」を強調

カンボジアのフン・マネット首相は10月14日、カンボジアの世界貿易機関(WTO)加盟20周年を祝う式典で演説し、カンボジアが国際社会で進むブロック化に巻き込まれることなく、政治的に中立的な立場を貫くことを強調した。プノンペンポスト紙が報じた。

同紙によると首相は、「現在、私たちを含む世界の各地域において、政治的、あるいは安全保障的な観点に基づいた多くのメカニズムが創設さている」との現状認識を述べた。そのうえで、「カンボジアは特定の国やブロックに対抗したり、対立したりするための政治的メカニズムには参加しないということを明言したい。カンボジアは平和を必要としており、地域内の調和、平和、安定を維持し、経済的な開発を促進するという目標を掲げるメカニズムには参加していく」と述べた。

一方で首相は、どのようなメカニズムへの参加を検討しているか、は明言しなかった。同紙は、新たに創設されたメカニズムの例として、中国の「一帯一路構想」や、米国や日本が参加する「自由で開かれたインド太平洋戦略」を挙げている。

(参考:https://www.phnompenhpost.com/politics/manet-cambodia-will-retain-neutrality-in-geopolitical-sphere

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