トン・コン大臣、観光業再興に日本の協力を要望
カンボジア通信 No.21/84
2021年11月 13日版
カンボジアのトン・コン観光大臣は11月10日、プノンペンの日本国大使館にて三上正裕大使と会談し、日本とカンボジアの観光業における協力について話し合った。カンボジアは11月末より、対象地域を限定して外国人観光客の受け入れを開始する、としている。
プノンペンポスト紙によると、カンボジアは11月末から、プレア・シアヌーク州とコッコン州のダラ・サコー地区での外国人観光客の受け入れを開始する。アンコール遺跡群のあるシェムリアップ州については来年1月からの受け入れとなる見込みだ。
同紙によるとトン・コン大臣は、より多くの、ワクチン接種済みの日本人にカンボジアを訪れて欲しいと述べ、三上大使に協力を求めた。特に、日本の企業やメディアに対しては、1月16日から22日まで、シアヌークビルで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)のツーリズム・フォーラムにぜひ参加して欲しい、と述べた。さらに三上大使に対し、日本側に、ワクチン接種を済ませたカンボジア人の観光客受け入れを再開するための働きかけを要望した。
カンボジアと日本の間にはANAが直行便を運航しているが現在は運休している。トン・コン大臣は直行便についても再開を要望した。
プノンペンポスト紙によると、今年1月から7月までの間にカンボジアを訪れた日本人は886人。前年同期比で約98%減っている。観光業はカンボジアの経済を支える主要産業の一つだが、新型コロナにより壊滅的な打撃を受けている。