ジャカルタでASEAN外相会議、ミャンマー問題を討議

カンボジア通信　No.23/09
2月 3日

東南アジア諸国連合（ASEAN）は2月3日、ジャカルタで外相会議を開き、主にミャンマー問題について話し合った。ミャンマー国軍がクーデターで実権を握ってから、2月1日で2年になったが、民主化を求める市民の弾圧は続き、武装した市民との武力対立は悪化の一途をたどっている。

ASEANの今年の議長国を務めるインドネシアのルトノ・マルスディ外相は会議後、「会議で我々は、一つの家族のように、ミャンマーについて深く、フランクに話し合った」と、語った。また、ミャンマーでの暴力の即時停止、そして人道支援の受け入れが実現すれば、国軍側との話し合いを始められるだろう、とした。

ミャンマー国軍は2月1日、期限を迎えた非常事態宣言を、国内の治が改善されていないことを理由に、さらに半年間、延長した。このことにより、今年8月までに実施するとしていた総選挙の日程もずれ込む可能性が指摘されている。

ASEANは2021年4月、ミャンマー国軍に事態の打開を迫り、暴力の即時停止、関係者による平和的解決のための建設的な対話、人道的支援の実施などの5項目について合意に至った。しかしその後、5項目についての進展は見られず、ASEAN側は公式な会議にミャンマー代表の出席を認めていない状態が続いている。