カンボジア、中国とのFTA締結 スピード妥結で投資増に期待感
カンボジア通信 No.20/71
2020年10月16 日版
カンボジアと中国は10月12日、二国間貿易協定(FTA)に合意、両国の代表がプノンペンのピースパレスにおいて署名した。プノンペンポスト紙によると、今年1月から7月までの間に実施された3回の交渉で妥結した。
同紙によると、フン・セン首相と、来訪中だった中国の王毅外相が見守るなか、合意書には、カンボジア商業省のパン・ソラサック大臣と、中国商務部の鐘山部長の代理として王文天・駐カンボジア大使が署名した。
ソラサック大臣は「カンボジアにとって二国間では初めてとなる自由貿易協定である。長く友好国であり、戦略的なパートナーでもある中国との間で、より一層絆が深まるだろう」と、述べた。また、テレビ会議システムで参加した中国商務部の鐘山部長は、FTA締結を「両国の経済的関係を発展させる新たな一歩である」と、歓迎した。FTAは、両国内での手続きが完了した後、30日以内に発効する。
同紙によると、このFTAには、物品貿易だけでなく、税関手続きや貿易の円滑化、投資協力や経済技術協力など幅広い内容が含まれており、中国からの投資がさらに拡大することが見込まれるという。また、今回のカンボジア・中国FATで関税を免除されるカンボジア製品は340品目余りにのぼるという。コショウ、乾燥唐辛子、カシューナッツ製品、はちみつ、野菜、魚、豚肉、鶏肉など農産物が中心で、中国への輸出品の98%にあたるとしている。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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