カンボジア、12歳から17歳の子供へのワクチン接種開始へ

カンボジア通信 No.21/53
2021年 7月 17日版   

カンボジアのフン・セン首相は7月16日にボイスメッセージで、新型コロナワクチンを、国内の12歳から17歳に接種することを発表した。クメールタイムズ紙が報じた。

 同紙によるとメッセージの中でフン・セン首相は、「学校がこのように長期に渡り閉鎖させていることにより、カンボジアを含む世界中が甚大な損失を被っている。学校を再開するためにも、子供たちの未来のためにも、12歳から17歳の子供たちにワクチン接種をすることが必要だ」と、述べた。

 首相はまた、18歳以下の子供たちへのワクチン接種はプノンペンとカンダルで開始され、次にシアヌークビルや他の州に拡大していく、とした。さらに子供たちの保護者に向けて、「その機会がきたら、子供たちをぜひワクチン接種に連れていって欲しい。社会経済活動の再開に向け、中でも学校の再開に向けた準備である。子供たちや若者がワクチン接種を受ければ、少なくとも中学校以上の学校を再開することができるだろう」として、積極的にワクチン接種を受けさせるよう求めた。

 カンボジアでは、7月半ば現在で感染者の累計が64,000人を超え、死者も1,000人を超えた。一方でワクチン接種も進んでおり、首都プノンペンでは18歳以上の人口の99.6%が接種を終えたという。しかしプノンペン以外の州でのワクチン接種はまだ途上にあり、さらに17歳以下の子供たちに接種するとなると、さらに400万回分のワクチンを入手しなくてはならない、という。

 



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