「サル痘」まん延予防に警戒強化 空港などで発熱チェック
カンボジア通信 No.22/42
6月10日版
欧米などで相次いで発生が確認されている「サル痘」について、カンボジア保健当局は6月6日から、空港での発熱チェックなどまん延防止の水際対策に乗り出した。クメールタイムズ紙が報じた。
同紙によると空港のほか、船での入国ポイントでも検査が義務付けられる。検査内容は、発熱していないか、あるいは、手や足にサル痘の特徴である水疱疹などの症状が出ていないかなど。症状がみられる人は、指定された病院で21日間、隔離される。発症した人と濃厚接触があった人も14日間の隔離が義務付けられる。
保健当局によると、現在まで入国者で発症している人はいなかったが、40人が発熱などで感染の有無を確認中だという。
カンボジア国内では発症者は確認されていないが、当局は「すべての人に注意をよびかけたい。特に学校へ通う子どもたちは手洗いを徹底し、よく注意して欲しい」と、述べている。
世界保健機関(WHO)によると6月8日現在、サル痘は世界29カ国で1000人超確認されている。死者は出ていない。サル痘は発熱などを伴うものの、重症化する例はあまりない、とされている。