ASEAN外相会議にミャンマーが代表を派遣

ミャンマー外務省は、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議に外務省高官を派遣した。ミャンマーでは2021年2月に国軍がクーデーターにより実権を握った後、民主化を求める国民が弾圧されている。ASEANは国軍を正式な代表とは認めず、非政治的代表の参加を求めていた。

 

クメールタイムズ紙などによると、今回派遣されたのは外務省のASEAN担当事務次官。非公開の会合の後、今年のASEAN議長国であるラオスの外務大臣は「今回の進展は、ミャンマーへの関与が効果的であることを示す心強い兆候」だとしながらも、解決への道はまだ遠いことも示唆した。

 

ASEANはミャンマー国軍に対し、暴力の即時停止や関係者による対話の開始など5項目を求めているが、これまでほとんど進展はない。ASEAN加盟国内には、ミャンマー国軍に対して融和的な姿勢を持つラオスやカンボジア、タイなどと、除名も辞さないというマレーシアなどの強硬派がいるが、今回は国軍がやや歩み寄っており、今後の進展が注目される。

 

同紙によるとカンボジアのソク・チェンダ・ソフィア外務・国際協力大臣もこの会議に参加し、「カンボジアはミャンマーがASEANのハイレベル会合に再び参加することを強く望んでいる。カンボジアも議長国となった2022年以来、ミャンマーがASEAN加盟国としての役割と使命を果たせるよう、努力をしてきた」と述べた。

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