ASEAN、ミャンマー国軍に暴力の即時停止を求める
カンボジア通信 No.22/76
10月 26日
東南アジア諸国連合(ASEAN)は10月25日、ミャンマーでの暴力の拡大について即時停止を求める声明を出した。クメールタイムズ紙が報じた。
同紙によると声明は、「ASEANは、インセイン刑務所やカレン州、そして直近ではカチン州での空爆など、最近のミャンマーにおける暴力の拡大に深い懸念を抱いている。いずれも市民が攻撃され、多くの負傷者が出た。私たちは、ミャンマーでのこうした暴力の激化が、ミャンマーの人道的な状況を悪化させるだけでなく、私たちが合意した5項目の精神に反し、さらにミャンマーの和平を構築しようと取り組むASEAN特使の努力を損なうものだと考える」と、している。
さらに、この状況を受けてASEANは「暴力の即時停止」を求めた。また、すべての関係者、なかでも「もっとも重要な力を持つ関係者」に対し、建設的な対話と平和を導く解決策、国民和解への具体的な行動をとることを求める、とした。
ミャンマー国内では10月23日、カチン州で国軍が少数民族の武装勢力が開いていたコンサート会場を空爆。人気歌手4人を含む50人以上が死亡するなど、国軍による空爆や少数民族武装勢力との衝突が続いている。