2025年の最低賃金は208ドルに
政府、雇用者、労働者の代表で構成する最低賃金審議会は9月19日、2025年の最低賃金を月額208ドルとすることで合意した。2024年の204ドルから4ドルの引き上げとなる。
プノンペンポスト紙によると、4ドルの引き上げ分には、首相が加算した2ドル分も含まれるという。カンボジアの縫製業における最低賃金は毎年、この審議会で協議される。2025年分は当初、雇用者側が206ドル、労働者側は206ドルと214ドルを提案した。協議の結果、206ドルとなり、そこにフン・マネット首相が2ドルの加算を決定した。
プノンペンポスト紙は、プノンペンの縫製工場で働く女性が、「わずかな上昇でもうれしいが、物価も上昇している」と語ったと報じた。彼女は月に50~70時間の残業をこなすことで、月給300ドルを稼ぐことができる現状だという。