観光業、回復に7年か
カンボジア通信 No.20/54
2020年8月7日版
カンボジア観光省は、新型コロナウイルスの影響を受けた観光業の回復について、「今後最長で7年かかる可能性がある」との見方を示した。今年1月から6月までにカンボジアを訪れた外国人観光客は118万人で、前年同期比で64.4%の減少となっている。
クメールタイムズ紙によると、観光省は、2020年の観光客数について、①50~60%減(来訪者250万人)の場合②60~70%(来訪者200万人)の場合③70~90%(来訪者150万人)の場合――を想定していたが、このうち最悪の③となる可能性が高くなったとしている。その場合、観光収入は30億ドルの減収となり、約11万人が職を失うという。同省はこの状態から平常に戻るには、最長で7年が必要、との見方を示した。
同紙によると、カンボジア国内では7月までの間に、3135カ所の観光関連企業が一時的または完全に休業している。ホテル、ゲストハウス、レストラン、マッサージ、旅行会社、カラオケ、バー、ビアガーデンなどが含まれており、最も影響を受けたのはマッサージ、カラオケ、バーであるという。
カンボジア国内では8月6日までに243人の感染者が確認されている。死者は確認されておらず、202人が回復している。感染者のほとんどが外国人または外国で感染したとみられるカンボジア人。カンボジア政府は、すべての入国者に空港でのPCR検査を義務付けており、最近では外国から帰国するカンボジア人の感染が目立っている。
[日本カンボジア協会のご入会 ]
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