総選挙の治安対策に特別チームが発足
カンボジア通信 No.23/27
4月 8日
カンボジア内務省はこのほど、7月23日にせまった国民議会選挙(総選挙)に向けた治安維持のための特別チームを設置した。4月6日に開かれた国家選挙委員会(NEC)との会合において、ソー・ケン内務大臣が明らかにした。クメール・タイムズ紙などが報じた。
同紙によると、特別チームは国家警察や軍警察、陸軍などから集められた10万人の警備担当者で構成される。これに加え、約2万人の地元の警備員たちが協力し、全国に配置される。選挙プロセスを妨害しようとする動きを阻止することが目的だという。
同紙によると、今回の総選挙の投票所は全国で2万3789か所。前回2018年の選挙時より30カ所増えた。特別チームの警備員は、投票所から15メートルの地点と、150メートルの地点に配備され、有権者が適切な投票をできるよう監視するという。NECの報道官は、「選挙運動、開票作業、投票箱の運送など、選挙を滞りなく実施するためには警備員を配置することが非常に重要だ」と、述べた。
カンボジアの総選挙は5年に1度行われる。前回は2018年に実施され、フン・セン首相が率いるカンボジア人民党が全議席を独占した。