水祭りのイベントは中止
新型コロナウイルス感染拡大防止か

カンボジア通信 No.20/56
  2020年8月14日版 

カンボジア政府は、10月30日から首都プノンペンで始まる今年の水祭りのイベントを中止することを発表した。理由は言及されていないが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとみられる。地元紙が報じた。

 カンボジアでは毎年、雨季があけるころ、3日間にわたって水祭りが開かれる。メインイベントはプノンペンの王宮広場前で開かれる伝統のボートレースで、各州の代表がスピードを競う。この各州対抗レースのために、選手たちは地元で練習を重ね、当日も地方から多くの人たちが応援に駆け付ける。

 今回のイベント中止は、このボートレースに多くの人が集まる事態を避けるためとみられる。

 水祭りのイベントは、ダイヤモンドアイランドの橋に集まった人たちが将棋倒しになり300人以上が死亡した翌年の2011年にも中止された。また、シハヌーク前国王が逝去した2012年とその翌年にも中止され、2015年には深刻な干ばつにより中止になった。

 カンボジア国内では8月14日までに273人の感染が確認された。このうち174人がカンボジア人。そのほか、フランス人が40人、中国人が17人、マレーシア人が13人などとなっている。死者はおらず、225人が回復している。また、感染者のほとんどが外国で感染したり、感染者の濃厚接触者だったりしており、市中感染は確認されていない。




[日本カンボジア協会のご入会 ]
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