地雷探知犬養成所で新型コロナの検
知を訓練
カンボジア通信 No.21/59
2021年 8月 4日版
カンボジア政府の地雷対策センター(CMAC)は8月2日、新型コロナの感染者をかぎ分ける犬の教育に成功した、と発表した。プノンペンポスト紙が報じた。
CMACのヘン・ラタナ代表が、コンポンチュナン州のCMAC技術機関で犬たちの訓練を視察した後に語った。ラタナ氏によると、カンボジア医科大学から提供を受けた新型コロナウイルスのサンプルは、訓練に使用するために安全に処置されたものだという。
同紙によると、訓練を受けた犬は10分から15分で新型コロナの感染者をかぎ分けるという。国際空港や、国境の検問所、多くの人が集まるスタジアムなどで活動が可能だろう、としている。しかし、実用化にはまだ時間がかかりそうだ。なぜなら、犬たちが外部でも同じように力を発揮するためには、その環境に慣れなければならないからだ。現在、3頭の犬が高い確率で検知できるようになり、そのほか7頭についても訓練が進んでいるという。
犬が新型コロナウイルスを検知できるかどうかは、世界で研究されている。報道によると、イギリスではロンドン大学衛生熱帯医学大学院などのチームが今年5月に「有望な結果が出た」と発表した。衣類やマスクに付いたウイルスのにおいを検知する訓練をしたところ、犬たちは82%から94%の確率で検知したという。