マスクの着用義務を全国で撤廃
カンボジア通信 No.22/31
4月26日版
カンボジアのフン・セン首相は4月26日、屋外での新型コロナ予防策としてのマスクの着用義務を全国で撤廃し、今後は一人ひとりの判断に任せる、とした。ただし、エアコンを使用中の部屋など密閉された空間や映画館などではマスク着用が求められる。プノンぺポスト紙が報じた。
同紙によると、公園や観光地、娯楽施設などでも屋外でのマスク着用は義務ではなくなる。込み合った場所や新型コロナ感染者がいる場所ではマスク着用が「推奨」されるという。 政府は全国での実施に先立ち、ラタナキリ、モンドルキリ、ストゥントレン、プレアビヒア州でマスク着用の義務を撤廃していた。
この判断は、カンボジア国内の新規感染者が激減していることや、ワクチン接種が広く浸透したことに基づくとみられる。
カンボジア国内では、1日の新規感染者は一桁に減っており、治療中の感染者も100人を下回るようになった。ワクチン接種については、8割以上が必要回数の接種を終えており、3回目の接種を終えた人も6割に上った。カンボジア政府は、3回目のワクチン接種率をさらに高めるよう、国民に呼びかけている。